そのままでも完成されている広東叉焼。最高な叉焼。しかし流石は食通広東人だ、その叉焼から繰り出されるアレンジメニューをご紹介。
① 叉焼飯
説明不要です。叉焼を乗せたライス。一人で広東料理店に入り、1皿叉焼と頼もうものなら、多すぎます。食べきれません。しかし、お一人様から楽しめるファストフードの叉焼飯。安い早いうまい。日本に牛丼があるように、広東には叉焼飯があります。
②叉焼包
広東飲茶の点心は種類がとても多いですが。この包(バオ)を食べずに飲茶は語れない。中国って肉まんのイメージがありますよね。肉まん。これも本当に美味しい。ですが、肉まん、つまり小麦って元々は北で栽培されてて、北方が主戦場ですから。天津の肉まん(狗不理包子だっけ)が有名だったりしますよね。一方、南の広東飲茶にも肉まんはありますよ。ある店にはありますが、どの店もやっぱりおすすめは叉焼包。ただでさえ甘い叉焼を細かく切って、もっと甘いタレで煮込まれたチャーシューのとろとろのあんが饅頭の中から溢れてくる。井村屋のあんまんより甘い。
(百度から引用)叉烧包(Steamed BBQ Pork Bun)は广东省を代表する漢族伝統点心の1つ。それは粤式早茶の“四大天王(虾饺、干蒸烧卖、叉烧包、蛋挞)”の1つに挙げられる。その皮は北方でよく食べられる発酵された小麦。細かく切った叉焼をオイスターソースなどの調味料であんにする。セイロで蒸します。饅頭はその発酵過程で自然に裂けます。
③叉焼餐包
これは本当におすすめ。もうね、感想はやりやがったな広東人、です。
日本語でイメージしやすいように呼びますと、チャーシューパンです。なんて言うんだろう、あのフツーの丸いふっくらしたパン。アンパンのパン。そうアンパンのようなあのパンなんですけど、その中身がチャーシューあんなんです。日本人は西洋のパンに自分たちが大好きな甘いアンコを入れましたよね、銀座木村屋万歳。でも広東人さんはその西洋のパンにチャーシュー入れやがったな、最高!とつまりはこういうことなんです。
上で紹介したばかりの叉焼包、いやそちらも当然美味しいんですよ。伝統のお味。クラシックでノスタルジックですよ。饅頭好きはそれでいいんですよ。お茶にも合うし。頬張って鉄観音飲むの最高です。でもね、ホテルの飲茶で出てくるこちらのチャーシューパン、至高なんです。
パンのふわふわ感ってあのモッシリな饅頭と比べて、ソフトでスマートなんですよ。そのヤマサキ薄皮シリーズのパンのようなちょっとテカっていてふわっとした生地の中に、甘じょっぱいチャーシューあんがたっぷり。中にこんなもの隠していやがったんです。スカスカしてるイメージがあって、あんまりパンって私は食べないんですけど、これは別物です。
饅頭が人民服で自転車移動としたら、パンってスーツでスクーター乗って移動している感じ、颯爽って感じなんです。追い越している。よくわからない例えですね。つまりは現代のチャーシューの食べ方。叉焼包の進化版。
(引用)餐包は中式面包(中国式パン)。それはみんな大好き。柔らかいし、軽くて、大きい、栄養もある。種類も多い。。
④脆皮叉烧餐包
これはおすすめしません。
禁断の点心です。悪魔と契約してその身(太る)も心(中毒性)も捧げる覚悟が必要です。(好き嫌いが分かれるところですね)
先ほど紹介したばかりですが叉烧餐包。その名前の頭に「脆皮」って付いてますね。脆皮ってサクサクの皮って意味なんです。サクサクの皮で覆われているパンって、思い浮かびますか?クッキー生地のメロンパン・・・・
お分かりいただけるであろうか。
そうです、サックサクのメロンパンの中にチャーシューあんが入っているんです。
「クッッ・・・ッ!悪魔的・・・!」
考えたシェフに拍手を贈りたいです。このとんでもない仕様に輪をかけて憎いのは、そのサイズ。
ひとまわり大きい大福サイズ。長いお皿の上に3つ乗っている。これはお決まり。その景色、めちゃめちゃ可愛いい。テーブルの上に小さいメロンパン3つって、まさに「わたし今は・・・、童話の中!」
その中から溢れ出るのは、クリームでもない、ジャムでもない、チャーシューだーーー!出てこいや!
そんな無敵の脆皮叉烧餐包にも、1つだけ弱点があります。
飲茶のお店には、メニューにないところの方が多いです。
見かけたら、通報お願いいたします!
⑤叉烧酥
叉焼パイ。チャーシューパイ。折り重なったさっくさくのパイ生地の中に、チャーシューあんが入ってます。④の叉焼パイに負けず劣らずの人気の点心です。こちらも、飲茶の茶楼のメニューにないところもあるので注意。
いかがでしょうか、叉焼アレンジメニュー。もはや広東人にとって叉焼は素材です。他にも美味しい叉焼アレンジメニューがあれば教えて欲しいです。
中華デリバリー。ちょっと高いけど美味しい肉まん👇良ければ覗いてみてください。